●製作年:1880-90年頃 ●1級 ●フォーム:ノイブランデンシュタイン ●サイズ カップ W:8.2cm H:4.8cm ソーサー W:13.7cm H:3cm 参考価格:-¥126,000 マイセンの19世紀は"黄金期"と呼ばれていますが、中でも後期におけるフラワーカテゴリーは技術の頂点を極めます。ブラウンスドルフの影響により、ベーシックフラワーでさえもその柔らかいタッチ、光の陰影、淡い色彩で上級ラインの自然主義に引けを取らない水準でした。これらは現行で製作されるものよりも評価が高く、アンティーク市場でも熱烈な人気の為、コレクターが後を絶たず存在しています。 創業序盤からこちらのレリーフもあり、伝統的なタイプですが、ボタン剣期になると本格的に洗練されて行きます。ブーケとともに昆虫の入るフラワーシリーズはマイセンの中でも高価格帯に位置するカテゴリです。光を当てると油絵のように浮き上がる質感、柔らかく淡い儚げな描画はもう現代では再現することができません。カップには3パターンのブーケが描かれており、色々な視点を楽しめます。レリーフとの相性も抜群で、散らし小花の配置や四隅の昆虫も全て計算し尽くされています。 一部口元金彩が薄れている箇所が御座いますが、目立つ傷、ワレやカケも無く素晴らしいコンディションです。白磁の製造コンディションもよく、光を当てても傷はほぼ見られません。黄金期の貴重な作品をこの機会に是非ご検討ください。