TAKAMINE Elite F-200 付属品　ハードケース 1974年にタカミネより販売されたモデルになります。 当時はDサイズが主流だったため、oo（ダブルオー）サイズはあまり作られておらず、まだまだビザール感の強い物が多い時代でした。 TakamineのEliteシリーズは、モデル名が同じでも年代によって仕様が異なったり、アジャスタブルサドルであったり、ロッドカバーが付いていたりと紆余曲折しながらも、年々コピー精度を上げ続けて、出品物のような完成された仕様になって行きます。 出品物も今では違和感の無い仕様ですが、販売当時にMartin oo-28はまだ販売されておらず、おそらくoo-18を手本にして作られた物だと思われます。 ナット幅は実測で43mm、スケールは630mm、ネックシェイプはカマボコ型で、50年代のMartinに近い細すぎない持ちやすい太さです。小柄な方にも弾きやすいと思います。 プレイアビリティは良好で、ネックの元起きや反りは無く、フレットはほぼ減りがありません。 弦高は低めにセットしてあり、12フレット上で6弦2.1ミリ、1弦1.8ミリ程度になります。サドルにも充分な高さがあり、トラスロッドにも左右に回す余裕があります。 大げさな表現ではなく、音量・倍音・サスティーンは、最近の本家oo-28になら負けず劣らず。中々侮れない音を奏でてくれます。小さなギターにありがちなローミッドのポコポコした感じもありません。 トップ板がよく振動しているので、ギターの内部をサウンドホールから確認してみると、サイドトーンバーが無い構造でした。これは当時かなり研究されていたのだと感心する部分ですね。 ポリ塗装なので取り扱いは楽なのですが、ショルダー付近にポリ塗装の白濁が出てしまっています。 それ以外はメンテナンスもしており、状態は良好ですが、50年以上前のギターなので、クレームや返品・返金は致しかねます。 ビンテージギターにご理解のある方のみご購入ください。よろしくお願いいたします。